フィオーレ自然観察会111
「初秋彩る花や虫」
9月と思えない蒸し風呂のような朝でしたが、草むらの虫たちはしっかり秋を奏で、ツユクサとキンミズヒキの色合いが入り交じり秋の風情。イトトンボ、ふわっと飛んではまた見失う。ヒガンバナもこの観察会に合わせて咲いてくれた。キツネノマゴ、イボクサ、ハシカグサと小さな花を愛で、最後はかわいいセスジスズメの終齢幼虫が大人気。
常連の小学3年生、本日の目的を聞かれると間髪を入れず「バッタ!!」。言葉にたがわず草むらビオトープでコバネイナゴ、交尾中のオンブバッタを次々発見。でも「こいつにかまれると大変」沢山見つけたクビキリギスには及び腰。「こんなに獲物がいたらあいつもいっぱいいるはず」と言ったとたんエノキの幹にハラビロカマキリがみつかる。クワの枝では白い綿くずで身を隠しているアオバハゴロモの幼虫をルーペでじっくり見て「セミの顔にそっくりだ」。エノキの葉にいたアカボシゴマダラ(幼虫)を教えてあげると、別のエノキの葉先にいた小さな1齢幼虫を見つけてくれる。目の弱った指導員には若い眼がうらやましい。解散間際に気が付けばメンバーみんなのズボンにはアレチヌスビトハギがしっかり張り付く (まだ暑いけど) 初秋の一日だった。(川上・松下)