第46回 白金観察会報告
第46回 白金観察会報告
「初秋の自然教育園で、花や生き物、受粉や種子散布について観察しよう!」
2024・9・23(月・振休) 晴れ
国立科学博物館附属 自然教育園
9:30~11:30
一般参加者:親子10組(大人12名, 子供14名)
大人5名
リーダー 15名
朝までの雨が上がり、最高気温27℃の秋晴れの中、一般参加者31名を迎えて白金観察会を開催しました。
季節的に花の多い時期ではないものの、いろいろな植物を観察することができました。
ヌスビトハギでは、小さな花をルーペで観察したり、種のかたちを見たりしながら名前の由来を勉強しました。また、他の植物と比較しながら、葉の付き方(対生、互生)なども勉強しました。
ムクロジでは、実が石鹸になったり、種子が羽根つきで利用されたり、また薬効成分があることから「無患子」と表記することなどを勉強しました。
昆虫は、思いのほか種類は少なかったですが、秋の代表的な虫たちが顔を見せてくれました。
観察開始早々にオオカマキリを捕まえて、見分け方や寄生するハリガネムシの勉強をしました。
シモフリスズメ、シャクガ、アオスジアゲハの幼虫では、プニプニした感触をみんなで体験し、「思ったより固い」と驚いていました。
また、イラガとヒロヘリアオイラガの幼虫では、触ってはいけないことを勉強しましたが、参加者全員が「怖さ」より「美しさ」に感動していました。
一番興味を引いていたのはジョロウグモでした。巣の3層構造や雄が雌に食べられずに交尾する戦略などにも興味を持って聞いてくれましたが、やはり音叉を虫と勘違いして突進する様子に、みんなが歓声をあげていました。
ようやく猛暑日や真夏日から解放され、参加者・リーダーとも、とても楽しめる観察会となりました。