第73回 野川わくわく観察会 報告「虫も草木の実も冬の備えで大忙し」

2024年11月4日(月・祝) 野川公園・自然観察園 晴れ 9:30-12:30
参加者:大人20名・子ども3名 リーダー11名
観察会はさわやかな秋の日の開催となりました。さっそく集合場所近くのクスノキにチュウゴクアミガサハゴロモとその卵と幼虫、そしてアオスジアゲハの蛹を参加者が発見、開催前からわくわくのスタートとなりました。
班分けでご一緒したのは小学生男子2名と保護者の2家族の方々でした。まずは大きなヒマラヤスギの木の上の雌花と雄花を下から見て、昨年拾った球果に触れ、タネがバラバラになって舞い落ちるところを見てもらいました。
足元にはコセンダングサが待ちかまえていました。気が付けば服やズボンに針のようなタネがいっぱいくっついていました。イノコヅチ、ヌスビトハギ、ベタベタのチヂミザサなどのくっつき虫も。動物が少ない街中では、人間がタネを運んでくれる一番の動物かもしれません。
また、アカシデの果穂を揺らしてタネがくるくる回って落ちる様をみたり、小枝についたケヤキの実を拾って飛ばしたりして遊びました。
ニガキの木のすきまではヨコヅナサシガメの幼虫が集まって越冬準備中。
自然観察園の柵の外は草の実、虫さんの宝庫でした。柵に絡んだカラスウリ、ヘクソカズラ、ガガイモ、ヤブマメ、ツルマメ、ヤブツルアズキにはそれぞれ実がついて次世代への準備が進んでいます。
カラスウリの葉にいたトホシテントウの幼虫を男児がみつけてくれました。トゲトゲの幼虫を皆でなでてみました。触り心地は? と尋ねると「気持ちいい! 」との声。
さらに、ナミテントウ、シジミチョウ、オオアオイトトンボ、アキアカネ、オオカマキリ、スズメガの幼虫、ジョロウグモ、などなど・・・あっという間に時間切れとなってしまいました。
観察会にサブリーダーとして参加するのは2回目で緊張しました。参加者の方が観察会経験豊かでむしろ教えていただくことばかり、こちらがわくわくドキドキの観察会となりました。 (太田幸子)