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フィオーレ自然観察会114「ほんのり、きらきら春散歩」

アマナ

オオイヌノフグリ

フィオーレ自然観察会114「ほんのり、きらきら春散歩」

2024・3・16(土)晴れ 石神井公園 10:00-12:00 参加者15名

昨年は雨で中止となった3月の観察会、今年は穏やかな晴天に恵まれ2年ぶりの開催です。観察を始めると、早速足元にはサファイアの宝石箱をひっくり返したようなオオイヌノフグリのお出迎え。名前の由来となった種部分を実際に見てみても、大犬の“陰嚢”だなんて、牧野先生は時に意地悪なネーミングをしますね。その他シソ科の特徴である四角い茎のヒメオドリコソウや実際に食用できるカラスノエンドウ、フキノトウ、それに黄色い樹液が毒とされるクサノオウを見て歩きます。スミレは例年より少し遅れているのか、マルバスミレはまだでしたが、コスミレ、タチツボスミレ、それにヒゴスミレが顔を見せてくれました。青空の中を橙色のキタテハが飛翔し、その視線の先には蛍光黄色の花を付けたシダレヤナギが鮮やかな色の枝垂れを風になびかせています。石の上ではアシブトハナアブ、葉の上で日向ぼっこのナミテントウ。”春の妖精”と呼ばれるアズマイチゲ、アマナ、バイモ、ニリンソウ、ヒトリシズカも短い春を満喫しているように見えました。一方ハラビロカマキリの卵やジャコウアゲハの蛹はもう少し暖かくなるのを待っているようです。
ポンプの故障で暫く水不足が続いていた三宝寺池もようやく水位が戻ってきました。でも例年見かける冬鳥の姿がなかったり、池畔のハンノキが調子を崩していたりと少し心配は残ります。一方で池の中州では2組のアオサギが抱卵をしていて、5月の観察会では“新しい命”を期待できそうです。公園の西端ではシュンランと出会い、ヒイラギナンテンの花の香りに包まれ、最後にヤマネコノメソウの種やハコベの柱頭数を確認して無事終了しました。(大森)

 

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